最近は中古住宅を買って自分好みにリノベーションされる方も多く、中古住宅の取引も活発になっています。
そんな中古住宅の購入ですが、いろいろ不明なところもあり不安がつきまといます。新築と違い、どんな風に建てられたかもわかりませんし、住んでいたわけでもないので心配事はつきません。
今回は中古住宅を購入するうえで、確認したいことを3つに分けてご紹介します。購入の目安になればと思います。
周辺環境をチェックする
中古戸建て住宅を購入する時に、最初に確認したいのが周辺環境のチェックです。住宅は、資金が捻出できれば建て替えという選択が可能ですが、周辺環境はそうも行きません。
利便性、近隣関係、騒音などは解消が難しく、場合によっては引っ越しも検討に入ります。
周辺環境の確認
購入する前に、何度か足を運んでチェックします。平日と土日祝日、日中と夜間の最低4回は現地確認しましょう。
前面道路が周辺住民の抜け道となっていたり、近隣道路の交通量が多かったり。住宅街でも、小規模な工場があり騒音元となる場合もあります。夜間は、街灯が少なく暗い雰囲気がある時もあります。路上駐車が常態化している場所もあるでしょう。
周辺環境のチェックは欠かせません。
利便性の問題
静かな住宅街でも、とても不便な場所もあります。具体的にはスーパー、ドラックストア、バス停の3つは最低限確認します。
スーパーかドラックストアが通勤途中にあると、仕事帰りにサッと購入でき利便性はよいですが、自宅の近くになければ、わざわざ買い物に出かけることになります。
バス停は徒歩圏内にあることも重要ですが、発着時刻も大切です。朝早くや夜遅くまで路線バスが走っていればよいですが、すくなくとも通勤の時間帯にあるか、確認しましょう。
利便性はその地域が公共交通が発達しているか、車社会かによっても考え方が異なります。今の生活を思い出して整理すると良いでしょう。
用途地域と開発予定
用途地域と開発情報も確認します。地域の役所が教えてくれますので問い合わせてみるとよいでしょう。確認のポイントは、近くに商業地域・工業地域があるかどうかです。計画道路や区画整備事業が予定されているかです。
いずれも騒音や交通量の増加など、生活環境に影響を与えます。
築年数を確認する
周辺環境の次は、購入予定住宅の築年数を確認します。固定資産税、築年数から耐震性、火災・地震保険金額、ローン控除の有無と様々な方面に影響します。
耐震性の問題
地震に強い家がTVCMでPRされ、売れ行きもよいよいに、耐震性に対して私たちはとても敏感です。築年数から「どの程度耐震性があるか」を判断できます。
1981年以降に建てられた住宅は、現在と同じ耐震基準で建てられています。
内観・外観を確認する
最後に確認するのは、内観・外観です。傷みのある建物よりきれいな建物が良く、設備もきれいなものがよいと思うのは当然です。
ただ、内観・外観はリノベーションで新築と見違えるような美しさにできます。古い梁や柱を生かして、レトロな雰囲気に仕上げることも可能です。内観・外観は「やり方次第」と言えます。
それでもやはりチェックしておきたいところがあります。
雨漏りの有無
まずは雨漏りの有無を確認します。
雨漏りを修繕するのはとても大変で、時間と手間が掛かります。長期間雨漏りしている場合は、柱や梁等の骨組部分が傷んでいる可能性もあります。
雨漏りも程度によります。少量の雨でも毎回のように漏れてくるのであれば、やめたほうが無難です。一方、台風や強風時など、特定の時に漏れてくる場合は検討の余地があります。
外壁や基礎のクラック
外壁や基礎にあるクラックは、建物の不当沈下や傾きを示しています。
どの程度影響があるかは、専門家の調査が必要です。建物の傾きを直すなら、それ相応の費用と工事期間が必要になります。
設備の傷み具合や室内の様子
室内では、設備の傷み具合や扉の開閉、床や壁紙などの内装仕上げ材の痛みを確認します。
軽度の痛みや汚れなら清掃や補修で対応します。傷みのひどいものは交換という方法もあります。リノベーションでは、ほぼすべての仕上げ材を交換しますので気にしなくても大丈夫な場合があります。
扉の建て付けは調整で治る場合もあります。扉は使っているうちに振動や衝撃などで変形することがあります。調整や修繕をメインに考えます。
まとめ
今回は中古住宅を購入するうえでの注意点を3つに分けてご紹介しました。
中古住宅の購入には不安がつきもの。わからないところを知ることで、少しでも不安を解消できればと思います。